kwaidan

病院にまつわる幽霊系の話はよく聞きますが、自分では1つしか体験したことがありません。
というわけで、その唯一を…。

これも研修医時代、しかも働き始めの4月です。(日付まで覚えています)
おりしも世間はお花見+新歓シーズン真っただ中。
浮かれすぎてべろんべろんになって、救急車でご来院いただく酔っ払いで、深夜も大忙しでした。

ちなみに、ある意味洒落にならないことに、前後不覚の酔っ払いは研修医のいい練習台です。
普段めったに使わない太い針で、点滴の練習をさせられたりしました。
一応治療上、太い針で点滴をとって急速輸液ってのは、医学上正しいのも事実ですよ?

でも、血行がよくて血管がとりやすく、失敗しても怒られず、しかも大半は健康な成人男性というわけで、
上の先生にいやおうなしに一番太い針を渡され、何回も何回もやり直しをさせられながら、
半泣きでブスブスやってました。

普通の22G針は、研修医同士で何回か練習すればすぐ入れれるのですが、
16Gという輸血の為の針になるとなかなかコツがつかめず、入れられる方も激痛…
でも練習しておかないと、出血で血管のへしゃげた交通事故の被害者なんかには絶対入らないわけで。
(皆様、特に春は飲みすぎには注意ですよ!)


269 :2/6:2009/12/15(火) 22:16:37 ID:1fSqPHYk0
話を戻します。
その日の深夜、心肺停止の患者が搬送されてきました。
まだ本当に若い方で、医者になりたての若造は使命感に燃え、教科書通りに必死に蘇生を行いました。

しかし結局30分経過したところで、ご家族と連絡をとった統括当直医の一言で全ては終了。
その方は、(自分は知りませんでしたが)今まで何回も自殺未遂で受診していた常連さん。
しかもいわゆる『引き際を抑えた見事な未遂』で、ギリギリ死なない程度でとどめていたようです。

しかし今回、運が悪かったというのか自業自得というのか…
だいぶ薬のせいで心臓が弱っていたらしく、(推測ですが)まさかの心停止。
駆けつけた知人という人も、固定電話から救急車は要請したものの、到着時にはその場におらず連絡不能。

状況から事件性が否定できないため、警察に連絡。
検視が行われることになりましたが、『たまたま大きな事件があったので朝まで引き取れない』とのこと。

家族と連絡を取る時、やむを得ず故人の携帯を見て連絡をとりましたが、あっさり蘇生中止を希望。
『生前、家族全員をさんざん振り回し、借金を負わせ、みんなが疲れきって病んでしまった。
自殺が最後の希望だったろうから、頼むから逝かせてやってくれ』と…。

死亡確認後、改めて連絡しましたが、
地方に住んでいて、今晩は引き取りにも付添にもいけないとのことでした。
最後に携帯から電話をしていた(おそらく通報者でしょう)異性の知人にも連絡をとりましたが、
『今までまとわりつかれ、逃げようとすれば自殺未遂をされて疲れ切っていた。
家族でも友達でも何でもない。もう関わりたくない』
と泣き声で通話を切り、その後はつながらず…。

暗澹とした気分になりました。最初の社会勉強でした。


271 :3/6:2009/12/15(火) 22:17:53 ID:1fSqPHYk0
結局「遺体をどうしようか」という話になり、もう一度話は警察へ。
誰かが面会に来た時にすぐ会えるようにという配慮から、『隔離室』に安置することとなりました。
この隔離室、少し説明しにくいのですが、救急の一番奥まったところにあります。

手前から診察スペース(ウォークインの診察室と救急車受け入れ)があり、処置のスペースがあります。
私たちはだいたい、この処置スペースと診察スペースを行き来しています。
さらに奥に経過観察用のベッドが10台あるのですが、そのさらに突き当りにあります。

カーテン付きのドアで仕切られていて、救急室のベッド側と廊下2か所から出入りできますが、
どちらも施錠できます。(以前知らない間にホームレスが入っていたりしたことがあったので…)
正しい使用方法はインフルエンザの患者の点滴などですが、今回はそこに入っていただこうというわけです。
空調も別になっているので、その部屋だけ最低温度に設定してクーラーをかけ、施錠しました。

ショックを受けていた自分も、すぐにまた怒涛のように運び込まれる酔っ払いの相手をしているうちに、
その患者のことが頭から抜け落ちて行きました。
それがだいたい11時ごろ。
異変が起きたのは、深夜1時半ごろでした。


272 :4/6:2009/12/15(火) 22:18:50 ID:1fSqPHYk0
観察用ベッドと隔離ベッドは、先ほども言ったように近いとはいえ少し離れているので、
各ベッドに一つずつナースコールがあり、鳴らすと『エリーゼのために』が流れます。

意外と音が大きく、救急全体で聞こえるので、
だいたい看護師さんが誰か手を止めて、ベッドのところに行ってくれます。
(しょうもない要件ばかり何回も言ってると、何もしないこともあるみたいですが)
しかし、悲しいことに看護師よりも研修医の方が立場が下で…あとは察してください。

というわけでぱっと板を見に行くと、観察室のランプがチカチカ。
何も考えずにナースコールを取って、「どうしましたか?」と言った瞬間、
後ろからぱっと別のドクターが切ってしまいました。
(ちょうど壁についてる固定電話みたいになっています)

「え・・・」
「お前良く見ろ、隔離室だぞ」
「あっ・・・え、あのー、酔っ払いが忍び込んでる、とか?」
「鍵は俺がかけた」
そういってポケットから鍵を出す上級医。
「そして今も持ってる。あとは聞くな、考えるな。こういうことも、たまにある」
そして鍵を戻してぼそっと、
「ただの故障だ、厭な偶然、それだけだからな」

もうそのあとは怖くてしかたありませんでした。
しかし自分がやらかしてしまったせいでしょうか、その後ベルが鳴る鳴る…。
ひっきりなしにエリーゼのためにがガンガン流れます。
そのたびにめんどくさそうに受話器をガチャギリする上級医。
しかしベルはひどくなる一方でした。


273 :5/6:2009/12/15(火) 22:19:51 ID:1fSqPHYk0
♪ミレミシレドラ~…、のメロディーが流れるのですが、
途中くらいから、こちらが切らなくても勝手に途中で切れるのです。
ミレミシレドミレミシレド、みたいな感じで。
最後はミレミシミレミシミレミレミレ…みたいになってましたね。

明らかにこちらをせかしていました。
私と同じく入りたての看護師さんもいたのですが、
彼女は完全に腰が抜けて泣きながら座り込んでいたし。
そして、「おい!うっせーんだよ!!さっさと行ってやれやゴルァ!!!!」と空気の読めない酔っ払い共。
中にはオラオラ言いながら隔離室のドアを蹴るDQNまでいて、ちょっとしたカオスでした。

そんな中、一人不機嫌オーラを立てていたのは師長さんでした。
とうとうしびれを切らした彼女は、ツカツカと受話器のところに行ってさっと取ると一言、
「 黙 っ て さ っ さ と 死 ね ! ! ! ! ! 」


274 :6/6:2009/12/15(火) 22:20:51 ID:1fSqPHYk0
救急中にしっかりと声が響き、ぱたりと途絶えたナースコール。
理解したのかしないのか知りませんが、空気をやっと読んでくれた酔っ払い達。
くるりと振り返った師長さんは、それはそれは、頼もしいとかじゃなくて純粋に恐ろしかったです。
「 仕 事 し ろ ! 」

その後は馬車馬のように働きましたとも。
酔っ払いはいつも居座ってしまって返すのに苦労するのですが、皆様本当に理解が早かった。

腰を抜かしていた看護師さんはその後、
「ICUで死ぬ間際の人が氷をポリポリ食べていて、その音が耳から離れない」
と言い残して辞めて行きましたが、師長さんいわく「軟弱もの」だからだそうです。

女社会、子供を5人育て上げ、なおかつ893やDQNのやってくる
救急外来をあえて選ぶ、そんな猛者。
今でも心底恐ろしいです。

あと、心当たりがあっても、この話はあまり広げないでくださいね。
特定されたら…考えたくないですから。

ちょっと前にもUPしました、ちょっとシャレにならない系のおハナシを今回も。
前回のはコレでした。

わたしの復讐劇3(CROSSBREED クロスブリード!)


今回も負けず劣らずです。

1:名も無きひじき:2012/03/2516:58:56.64 ID:ywTJEt730

俺が小学生の頃、自宅に新興宗教の勧誘が来た。
最初母がやんわり追い返していたんだけど、三日に一度はうちに来て、母にしつこく入信を勧めてたんだ。
母はあまり気が強いタイプじゃなかったから、なんとなく話を聞いて、ごめんなさいまた今度…という感じで帰ってもらってた。


2:名も無きひじき:2012/03/2517:01:58.08 ID:ywTJEt730

勧誘があんまりにも頻繁になってきたので、ある日父がちょっと強めに追い返した。
すると勧誘のおばさんは「そんな強く言ってもだめ、あなたたちがこちらにくるのは運命なんだから」と言って帰っていった。
父は念の為、と警察に相談し、その日から近所の駐在のおまわりさんが巡回してくれることになった。

そして一週間後に母は失踪。


まあ、身の回りではそう簡単には起こりえない出来事ですね!

そんな「俺」くんの壮絶過ぎる人生奇譚は以下より。

46 :本当にあった怖い名無し:2008/01/22(火) 22:37:10 ID:n4qJSm6qO
今から18年くらい前の話しだからイマイチかもしれんけど、
当時、ソープやらヘルスやらに出前持ってくバイトしてたんだ。
そこで色んな出逢いもあったけど、怖い?話しをひとつ。

もうとっくに潰れてなくなっちゃったあるソープランドなんだけど、
地下に女の子の控え室があって受付に断って直接渡しに行くの。ハンバーグ弁当とかね。
裸電球にカビ臭い室内で、ノーブラキャミソール姿のお姉さんが2・3人アグラかいてタバコ吸ってたりして。
でね、部屋の隅っこで一人だけ黄色いバスタオル巻いたお姉さんがいるの。
俺が行く度、いつも、山積みした座布団の隣に。

もう想像ついたと思うけど、その姉さん幽霊だったと思う。
肌が、オレンジ色の電球の灯りの下でも土気色しててね、ず~っと咳込んでた。
そのバイト辞めるまで、一度もその姉さんに弁当届けた事なかった。
例えば持ってく弁当が3個なら、控え室には必ず4人いた。
タバコ吸ってる姉さんの隣で“これ見よがし”に咳込んでるのに、誰1人気にもとめない。

偶然だと思うかも知れないよね、俺もそう思うようにしてた。
けど、ある日受付のお兄さんに挨拶してから控え室に行こうとした時、こう言われたのよ。
「お兄ちゃん、控え室誰もいないんだ。お客さんついたから。
お金、テーブルに置いてあるって言ってたから、弁当とお釣り置いてって」

誰もいないって言ってた控え室に、やっぱりバスタオルの姉さんが正座して咳込んでた。
あ、真っ暗だった控え室の電気つけたのは俺。
必死に気づかないふりをして、テーブルの千円札一枚と50円玉一枚
(震えちゃってなかなか掴めなくて焦った)貰って、お釣り20円置いて逃げ帰った。
あのビルはまだあって、地下の控え室もなんらかの形で残ってるかも知れない。

いまだに、あの姉さんはあそこでお客がつくのを待ってるんだろか?

[半分よこせ]
俺がまだ小学生のころの話だ。俺んちは両親が共働きで、
「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。

その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。母の帰りを待ちながらね。

玄関の鍵が開いた。ああ母親が帰ってきたんだな。そう思った俺は「お帰りなさあい」と言おうした。
声が出ない。よく考えたら身動きが取れない。金縛りにあってるんだね。
玄関からぺたぺたとスリッパの音。

うちでスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけどなんか微妙に違う。

居間のドアが開いた。お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。
でも音はするんだ。スリッパを脱いだらしい絨毯をすり足で歩いている。ずりっ、ずりっ。
「ダイチャン。」「ダイチャン。デカケルワヨ。」
話す声の主は母親なんだが抑揚がない。

ずりっ、ずりっ。声の主はさらに近づいてきた。
もうちょっと、あと2、3歩でその正体が見えるかな、という
その時、玄関が開く音がもう一度して、「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。

その瞬間、金縛りは解けた。

もーワケ分かんなくって、ガクブルいいながら母親んとこに駆け寄ったよ俺は。
「なんかおかあさんだけどおかあさんじゃない人が来たー」ってさ。

そしたら母親の顔色が変わってさ。

晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。
貧しいからと母親の母方(俺のおばあちゃん)の実家に生まれてすぐ片方だけ預けられ、
のこった双子の姉は、栄養失調でなくなったそうだ。

で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。
医者も見離し(2、3箇所まわったって言ってた)、
どうしようもなく寺だか神社(スマンここ失念)に相談に行ったら、


「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。
俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよ、ってことなんだろうけどさ。
715:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:36:17

もう10年以上前の話。トラウマで人に話した事は無いけど、どっかで吐き出さないと、
変になりそうなので、ここに書きます。
怖い話とはちょっと違うかも知れないけど、ここなら読まれないだろうし。

そのころ初めての車を買った俺は、とにかく運転したくて、
一人で夜、ちょっと離れた県の海沿いに、ロングドライブに出かけた。

何時間か走った深夜、小便がしたくなったんで、人家も無いところだったけど、
車来たら嫌なんで、更に路地に入って行って、車を停めてションベンをした。


716:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:38:39.71

疲れてた俺は、体を伸ばすついでに、ちょっと散歩しようと思った。
丈の高い草むらの間の道を、海の方に向かってブラブラ歩いていると、
ゲッゲッという蛙の鳴き声が聞こえてきた。

蛙か~と思って、何となく立ち上まって聞いてたら、
蛙の鳴き声に混じって、ハァハァという人の息づかいみたいなのが聞こえてきた。
一瞬ビビったけど、もしかしてこんなところで、野外エッチか?と思った俺は、
ゆっくり音を立てないように、そっちに近づいていった。


717:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:40:41.71

草むらの向こうに、チラッと人影が見えたので、身をかがめて見やすい位置に移動すると、
男らしき人影が、女の上に乗って動いて
本当にやってる!と思って、目をこらして見たけど、エッチにしては、何か動きがおかしい。
それでよく見てみて、とんでもない事に気が付いた。
男は手に刃物らしきものを持っていて、それを女の喉に何度も何度も、突き刺してた。
そのたびに女の口から、ゲッゲッという声が出てた。

俺は一気に腰の力が抜けて、そっからはただ見てるだけだった。

女は手を振り回して抵抗してたけど、こっちから見える手の指は全部、
半分くらいから先がブランてぶら下がってて、抵抗になってなかった。
それから何度も刺してるうちに、だんだん女が動かなくなって、男も刺すのをやめた。

その時、別の方からガサガサいう音と、何人か人が来る気配がした。


718:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:42:46.

誰か来たと思って、俺もちょっと気を取り直して、腰を浮かせかけたんだけど
「おい、終わったか」って声がしたんで、またしゃがんでじっとしてた。

他人が通りかかったと思ったけど、男の仲間だった。
いま考えると、他人が通りかかるような場所じゃないんだけど。
危なく立ち上がるところだった。もしあの時立ち上がってたら、俺はこの世にいなかったと思う。

「派手にやったな」
「お前、服、汚し過ぎだろバカ」とか
「とどめ刺したか」

とか言ってる声に混じって、笑い声まで聞こえてきたんで、俺は心底ビビって、本当に息を殺してた。

しばらくするとまた人が来る気配がした。見ると全部で5~6人は人がいた。
新しく来た奴は、映画でよく見る黒い死体袋(?)あれを持ってきてた。


719:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:44:17

そっからよく聞き取れ無かったんだけど

「●●…(←俺の車のナンバーの地名のやつ)」
とか
「車…黒い…」
とか聞こえてきて、俺の車の事を言ってるみたいだった。

それで一人の奴が「しっ」とか言って全員を静かにさせて、耳をそばだててた。
俺は心臓が破けそうなくらいバクバクして、とにかく早く家に帰りたいって、
そればっか考えてじっと動かないでいた。

で、しばらくしたら諦めたみたいで、ゴソゴソなんかやり始めて、
やがて死体袋のジッパー閉める音がした。
水をぶちまける音がしたり、あと何だか知んないけど、クソの匂いが強烈にしてきた。

そっと覗くと、死体抱えて皆で帰るみたいだった。俺はとにかく息する音もしないように、じっとしてた。

男たちがいなくなっても、しばらくじっとしてたんだけど、
今度は何台かの車の音が近づいてきて、ちょっと離れたとこで止まった。

明らかに俺の車の方だった。


720:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:45:39

車のドアの開け閉めの音がした瞬間、反射的に体が動いて、
俺は車から離れるように、海の方にダッシュした。

せまい砂浜に出てから、横に全力で走って、別の草むらに入って、腹ばいになってじっとしてた。
そこからだと、車の音ももう聞こえないけど、とにかく俺はじっとしてた。

携帯も財布も全部、車に置いてきてたから、窓破られたら身元がバレると思って
気が気じゃ無かったけど、とにかく明るくなるまで、何時間もじっとしてた。

明るくなり始めたら、釣竿持った人が現れたんだけど、俺は警戒して出ていかなかった。

さらに明るくなってきた頃、犬の散歩の人とかも砂浜に現れ出したんで、
俺もどさくさに紛れて、散歩のふりをして、やっと草むらから出た。


721:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:47:18

砂浜をしばらく散歩するふりしてから、車の方に行ってみた。
もちろん昨日の殺人現場の方には、顔も向けないで歩いてった。

俺の車の後ろには、赤いマーチが停まってたけど、昨日の奴らの車じゃ無さそうだった。
車は窓も破られてないし、特に変わったところは無いみたいだった。
その時はそう思った。

それでも念のため、そのまま車の横を通り過ぎて、そっから何キロも離れた、
旅館や民宿がある辺りまで、歩いていった。

そこで更に時間を潰して、また車の近くの砂浜まで戻って、
怪しい人影が無いのを確認してから、やっと車に乗った。
エンジンかけたら速攻発進して、猛スピードでそっから逃げた。

高速に乗ってから、ようやく落ち着いてきて、サービスエリアで水を買って飲んだ。

警察に電話しなくちゃって思いながらも、ビビってする勇気が出ない。
迷いながら車に戻って、気付いた。乗る時は分からなかったけど、
助手席側のドアに30センチくらいガーッと、刃物でつけたような傷が入ってた。


723:本当にあった怖い名無し:2011/05/09(月) 02:51:04


警察に電話するのはやめた。
それから車には乗らなくなって、車は売った。数年前に転勤で遠くに引越したんで、
もうその海岸のある県に行く事もない。今後も行かないと思う。

こういうトラウマ抱えちゃうと、人と話したくなくなるんで、
転勤を機に、以前の友達とは連絡も取らなくなった。
一生この記憶と付き合うのかと思うと、鬱になるorz

232 :本当にあった怖い名無し :2011/12/19(月) 07:49:12.27 ID:eofu93i+0
盛り上がってる所だけどツマミとしてでも投下していいかな

もう20年以上前、俺がまだ小学校3、4年くらいだった時の事。
当時沖縄に別荘を持ってて(と言っても狭いボロ家)夏休みになると2週間くらい家族とそこで過ごしてた。
俺は毎日暗くなるまで近所の海で貝や海硝子を取るのが大好きだった。
そんな旅行も半ばくらいになって来た時の事。

そろそろ暗くなって来たからぼちぼち帰ろうとまだ貝を拾いながら海沿いを歩いてた時。
砂浜にアシカ(アザラシ?)が一匹いた。
勿論そんなもん今まで見た事無いし、そんなもんが出るなんて聞いた事も無い。
夕焼け混じりの夜空をバックにしたそれはオバケ見たいで、逃げようかな…と後ずさっていたら、突然アシカがぺたーっとうつ伏せに寝ころび始めたかと思うとパカッ!って背中が開いて、そこから板尾創路そっくりの細身の真白いオッサンが全裸でにゅっと立ち上がって出て来た


233 :本当にあった怖い名無し :2011/12/19(月) 07:51:03.61 ID:eofu93i+0
え!?着ぐるみ!?ヤバイやつ!?と思ってぎょっとしてたらこっちに気づいて顔を向けた。
そしたらこっちに手招きして来て、ゆっくり口を開くと「こんばんは、よk―――ば、…おはn―――しよ―――…」
良ければお話しよう、と言いたかったみたいだけど時折ザザーッとノイズがかった様な音が出て聞こえづらい。
声自体はアニメとかに出て来るイケメン声の声優さんの様な綺麗な声だった。

で、アシカ板尾と一緒に聞きとり辛いながらいろんな話をしたんだが、板尾は人間ではない、(はっきり言わなかったがそう思わせる様な発言を多々した)昔は少し遠い所で暮らしてたけど環境が悪くなって出て行った。
群れで暮らしてたけど止む負えない事情で(それは教えてくれなかった)離れてしまった。
そう言う話を一方的にすると共に板尾は号泣し始めた。
「おじさんは見た目は海洋生物だけど心はミジンコなんだよ」みたいな訳解らん事まで言い始めた。
でも物腰は穏やかで子供好きと言う感じの良い人だったんで結局そのまま傍に居た。


234 :本当にあった怖い名無し :2011/12/19(月) 07:52:43.31 ID:eofu93i+0
段々可哀想になって来て、持ってたバケツ一杯の貝や海硝子をあげようとしたけど丁寧に断られ、逆にそういうのが好きなら、とアシカの着ぐるみ?の中から小粒のキラキラした宝石や金銀鉄の様なものをくれた。
板尾は元は君達が海に落としたものだと思うって言ってたから、今思えば人が落としたアクセサリーや金具の一部?だったのかも知れん。

結局その後は暗くなって来たから帰った方が良いって言われてそのまま帰ったと言うだけの話で、その後あのおじさんを探したけどやっぱり居なかった。
確かグリコキャラメル一つ添えて「元気出してね。きっと良い事あるよ。」みたいなボトルメール書いただけで、その後は毎年来ても特に何も無かった。
でも本当に板尾クリソツで、あれは板尾だったんじゃないかと思う事も時々あるんだけど、それでは説明が付かない事も多かったんでやっぱり妖怪の類だったんじゃないかな。

780 : 本当にあった怖い名無し : 2011/12/10(土) 00:19:04.76 ID:M61AuPq2O [1/1回発言]
黄昏時と言えば、知人のオジサンが話してくれたんだが

その日は仕事が早く終わったか何かで、珍しく夕方頃に自宅最寄り駅についた
家に向かって歩いていると、向こうから傘をさした女の子が歩いて来る
晴れているのに変わった子もいるものだと思っていたら
女の子はオジサンの出身高校の制服を着ていた
懐かしいなぁと思いつつすれ違い、ふと横顔を盗み見ると
なにやら見覚えのある顔をしていた

反射的に振り返ると 、それまで真っ赤に染まっていた筈の街並みが
一転して灰色がかった小雨の降る街になっていた

しかも、オジサンが高校生だった頃の街並みになっていて
女の子は古本屋(今はない)の軒先で雨宿りする少年に何やら話し掛けていた

あっと思った時には、街はまた真っ赤に染まっていて
オジサンはあの女の子と軒先の少年のことを思い出したんだそうだ

女の子はオジサンの初恋の人で、少年はオジサン本人
たった一度だけ会話した、大事な大事な思い出だったらしい

当時、色々と大変で自殺まで考えていたオジサンだったが
なんとなく心が暖かくなって、まだまだ頑張れると思えたそうだ

985 本当にあった怖い名無し sage 2006/06/17(土) 00:01:49 ID:m98Vn9eW0
明日も早いので投下するだけ投下します。
あ、ところで、けっこう前に、神社の下で寝泊まりしてたら幽霊だと思われてばあさんが死んだって話なかったっけ? 
あれまとめサイト入ってる?
それでは投下。


うちは田舎の農家で、母屋、倉、便所に囲まれるみたいに庭がある。
で、庭の隅の方に三十センチくらいの高さのまるっこい石が置いてあって、正月に餅を挙げたりする。父親はその石をウヅガアさんと呼んでいた。
小さい頃、秘密基地に使おうと思って手を出したら、軽トラの掃除してた母親がすっ飛んできてぶん殴られた覚えがある。触ってはいけないものらしい。
そのウヅガアさんの話。
確か三が日が過ぎてすぐだったと思う。夜中、ウヅガアさんの方から猫の声がした。ぎゃあぎゃあ鳴いている。
当時、同じ部屋で寝起きしていた俺と兄は顔を見合わせた。猫の季節ではない。
俺「餅かなあ」
兄「餅じゃない」
ウヅガアさんに挙げる餅は大人の掌ぐらいのサイズで、翌朝くらいには狸か犬か知らないけど、動物が食べたようなあとが残っている。
俺も兄も、きっと猫がウヅガアさんの餅を食いにきて喧嘩でもしてるんだろうと思った。
無視する事に決めて、しばらくは馬鹿話をしたりしていた。
でもその内鳴き声はどんどん大きくなってきて、窓のすぐ外で鳴いてるみたいになってきた。とうとう兄が立ち上がった。
兄「うるせえなあ。おい、k(俺)一緒にこい」
俺「一人で行きゃいいじゃん」
兄「こういう時は一人で行かないもんなんだよ」
という訳で、俺と兄は懐中電灯を持って庭へ出た。寒くて寒くて、パジャマの上にコート羽織ってニットまで被ったのを覚えている。
兄も「さみー」等と言いつつ、庭を突っ切ってウヅガアさんの方へ歩いていった。
兄「あ、やっぱ猫じゃ…うおおっ?!」
猫ではなかった。


そこにいたのは、裸の子供だった。
ウヅガアさんにべっとり張りついてぎゃあぎゃあ鳴いていた。

986 続き sage 2006/06/17(土) 00:04:18 ID:qg6GHBxg0
兄と俺は即座に逃げ出した。うしろからぎゃあぎゃあ言う声がする。
必死で走って、玄関に飛び込むと普段はかけない鍵をかけ先を争って二階の自室に飛び込んだ。
ドアを閉めて顔を見合わせて、俺たちは意味もなく肩を叩き合った。
俺「何あれ?!何あれ?!」
兄「知らねーよ!!何あれ?!」
俺も兄も半泣きだった。とにかくその日は兄のベッドに二人で潜り込んで朝までガンガンにハードロックかけて震えていた。
曲と曲の合間に、窓のすぐ外からぎゃあぎゃあ言う声が聞こえた気がした。
翌朝、結局一睡も出来なかった俺たちは、母親が食事の用意を始める音を聞くと食堂へ駆け下りて怪訝な顔をする母親に喚き立てた。
兄「母ちゃん!!ゆうべお化け見た!!」
俺「ウヅガアさんのとこでお化け見た!!」
母親の顔がはっきり強張った。
母「何?! あんたら、見たの?!」
兄「ぎゃーぎゃー言うから猫だと思って追っ払いに行ったら、おかっぱで裸の…」
母「言うな!!!」
母親の剣幕に俺たちはビックリして固まった。母親は濡れた手で兄ちゃんと俺に平手打ちを喰らわせると、「父ちゃんのところに行け!!」と怒鳴った。
もう訳が分からない。兄と俺は本気で泣きながら父親のところへ行って、まだ寝ていた父親を叩き起こすと一部始終を話した。
父親は難しい顔をして聞いていたが、最後に一言尋ねた。


987 続き sage 2006/06/17(土) 00:05:18 ID:qg6GHBxg0
父「y(兄)、お前、ウヅガアさんのとこで、喋ったか」
兄「…喋った…」
父「kは?」
俺「喋ってない…」
「そうか」というと父親は俺に待っていろと言い、兄だけ連れて部屋を出た。
俺は一人でいるのが心底嫌だったが、去年死んだ校長先生(w)に必死に祈っていた(他に身近で死んだ人を思いつかなかった)。
しばらくして父親が帰ってきた。兄はいない。
父「yはしばらくカミのイッドーさんとこに行く。お前は川に行って丸い石を年の数だけ拾ってこい。拾ったら帰りは振り向くな。家出てから門くぐるまで喋っても駄目だ」
俺は意味が分からないながらも父親の言う通り、丸い石をいくつか拾って帰った。
ウヅガアさんの方は見ないようにした。戻るとちょうど兄が母親の車に乗せられて出かけて行くところだった。兄は青い顔をしていた。
石は家の中のいろいろなところに置いた。玄関、部屋の入り口、便所、風呂、台所とかだったと思う。
最後はウヅガアさんのところに連れて行かれてウヅガアさんの前に最後の一つを置いて、思いっきりその石を踏まされた。
俺はこれでおしまいだった。
しばらく怖くて父親と一緒に寝ていたが、特に変わった事もなかった。

988 続き sage 2006/06/17(土) 00:06:22 ID:qg6GHBxg0
カミのイッドーさんちへ行かされた兄は大変だったらしい。カミのイッドーさんはいわゆる本家だ。
未だに兄は詳しい事を教えてくれないが、毎日神様拝みをしてお神酒を枕元に挙げて従妹と同じ部屋で寝ていたらしい。
お神酒は朝起きると黄色くなっていたという。従妹といってももう四十近い人だったのだが、必ず化粧ポーチを足もとに、櫛を枕元において、「カ行」の多い祝詞みたいなものを毎朝称えていたそうだ。
帰ってきたのは十日後だった。
兄はげっそりやつれていて、決してウヅガアさんの方を見ようとしなかった。

それからも餅を挙げたあとはたまに「ぎゃあぎゃあ」が聞こえた。
その度に俺は父親の部屋へ入り浸り、兄は正月をイッドーさんちで過ごす事になった。
未だにアレが何なのかは教えてもらえない。
皆さんも、石にべったり張りつくおカッパの裸の子供を見たら、決して声を出さず他言しない事をお勧めする。


というわけで、これから俺はイッドーさんち行きです。
単位危うくしつつも現世と隔絶した生活を送ってきます。
イッドーさんちで聞いてみるけど、「ぎゃあぎゃあ」に心当たりある人、情報おくれ。
長文ごめん。ほんとごめん。

244 前スレウヅガアです sage 2006/06/18(日) 21:36:39 ID:hbbVXB0p0
一番洒落にならないのは、出かけてた間に集中が終わっていた事だ。さようなら俺の必修…
イッドーさんちに行ったのは、先日ウヅガアさんを俺が蹴っ飛ばしたから。
酔っぱらってて、自転車から降りた瞬間よろけて蹴っちゃったんだよね。
こりゃヤバいと思って自主的に行きました。で、イッドーさんち行くなら同じだと思ってカキコ。結構反応よかったみたいで、良かったですw
以下イッドーさんちで聞いてきた事。

・カミのイッドーさんは「上(地名)の一統さん」。
・ウヅガアさんはウジガミさん。旅の山伏かなんかを殺して埋めたとか言うけど多分嘘だろうとの事。
・「ぎゃあぎゃあ」とウヅガアさんは別。ウヅガアさんは家の守り神(でも凄く良く祟る)で、「ぎゃあぎゃあ(イッドーさんたちはワロ(バロ?)といっていた)」はもっと良くないもの。何なのかは教えてもらえなかった。
・イッドーさんちのじいさんの弟も昔見たらしい(推測)。十三歳で死んでいる。
・あの変な祝詞は「カカカイオヤソ、ケカレカンガロ、ククッテカシコン、カシコンデコモ、コモ」(耳コピー)。意味不明w
・イッドーさんちにもウヅガアさんがあった。ウッガアさんと呼ばれていた。
・「ぎゃあぎゃあ」はイッドーさんちには出ない。エダ(分家)ばっかり、四、五回くらい出たが、姿を見たのは前述のじいさんの弟と俺たち、あと近所の人。
・姿を語るといけないらしい。


245 前スレウヅガアです sage 2006/06/18(日) 21:38:37 ID:hbbVXB0p0
意外と早く帰って来れたのは、今回は直接見た訳でも「ぎゃあぎゃあ」の前で喋った訳でもないからだそうです。但し、蹴っ飛ばしてウヅガアさんを動かしちゃったのはまずかったそうで、しばらく家で神様拝みをして、ウヅガアさんに餅と御幣を挙げなさいとの事。
しかし謎だらけなので、某地方大で民俗学やってる友達に聞いてみました。

・ウヅガアさんは典型的な屋敷神だろう。正月に餅上げるし、一般的に良く祟るから。氏神、内神の転訛(なまり…?)だろう。
・喋ってはいけない、振り向いてはいけないというのは葬式、しかも野辺送りの時の作法に似ている。
・川原石を拾ってくるのはお墓の周りに積んだりする事もある。乳幼児が亡くなったとき、墓石を立てずに川原石を積む事もある。
・年の数、というのが面白い。多分身代わりみたいな意味があるのでは。
・石を踏んだのは、踏む事に呪力があるとされるから。相撲と一緒。(…?)
・従妹は多分姉妹の代わり。姉妹は兄弟に対して強力な呪力を持つとされる。「妹の力」。
・化粧道具と櫛もそう。血のつながった「女」である事が重要。

だそうです。詳しくは概説書を読め、だそうで。
結局謎が増えただけですたorz


246 前スレウヅガアです sage 2006/06/18(日) 21:50:52 ID:hbbVXB0p0
そいでもって「ぎゃあぎゃあ」の容貌についてですが
どうなんだろう。いいのかなこれ。大丈夫かな。
不安なので間接表現で。
まず呪怨の子供にぼさぼさのおかっぱヅラを被せます。
で、もっと目を大きくしてぷにっとさしてなんか「ぽー」って感じの顔にします。
猫みたいにくったりさせてぎゃあぎゃあ鳴かせるとそんな感じ。


あーでも大丈夫かな俺。駄目だったらまたイッドーさんち行きな訳ですがw

445 ウヅガア最終報告 sage 2006/06/21(水) 21:52:43 ID:y2dcypjh0
きっと誰も待ってないと思うけど。
ここ以外に報告できるような場所もないのでorz

イッドーさんちを出て都会でキャリアウーマン(w)してるイッドーさんの長女に話を聞けました。
大人がぼちぼち離してくれたのをまとめた感じらしいです。
つうか俺こんな事してるとその内死ぬんじゃねえのかな。
以下報告。

・「ぎゃあぎゃあ」は「ワロ」で「シロゴ」だ。
・イッドーさんの更に本家(山越えて他県、今はもう死に絶えてる)は、神様拝みをする家で、
 シロ(寄り代っていうの?)に松葉の人形を使っていた。
・でも実は気合いの入った(w)拝みをする時は、子供をシロに使う。
 その子供はシロ用に生ませた子で、よく分からん儀式をしたあとで父と娘か母と息子で生む。
 とにかく沢山うんで、全員まとめて奥座敷(でかい座敷牢のようなものではないかとの事)で育てる。
・シロゴと同時に姉弟もしくは兄妹でサイと呼ばれる子供を産むこともたまにある。
 サイはエダ(分家)に里子に出される。
・シロゴは大抵カラゴ(いわゆる障害者ではとの事)で、一回きりの使い捨てだ。
・使ったら石(=ウヅガアさん?)で殴り殺す。同時にサイを戻して神様拝みをさせ、遠くの村に嫁・婿にやる。
・本家がつぶれてから(明治半ばくらいらしい)、エダで一番古かったカミのイッドーさんちが本家になったが、
 カミでは作法を知らなかったので、ワロを使った神様拝みはしなかった。
 ワロの鎮め方だけどうにか知っていた。

…嘘くさい!すげえ嘘くさい!! 伝奇ものホラーゲームの設定みたい!!
けど背筋が凍るほど怖いのは俺だけですか?
そんな訳で最近左右の目で見え方が変わってきている俺でした
明日眼科行ってきます

203 :本当にあった怖い名無し :2011/11/18(金) 02:41:21.47 ID:B4plYNceO

神社でお札を貰うだけでなく、特に田舎だとそれぞれの地域に伝わっているやり方があるだろうけど、同じような風習があり、私と似たような体験をした人が居るかもしれないので書き込んでみます。

地元(といっても同じ村でもやり方が違うところがあるから一部の地区内)では、厄年(数え年で本厄)の人は節分の日の夕方、家を出て一番最初の四つ辻にお餅を置いて、振り返らずに家まで戻ってくる。
という風習がある。守らなくてはいけないきまりがいくつかあった。

・途中、三叉路等の分かれ道がある場合はなるべく家から一本道になるような道を進む。
・振り返ると厄がついてくるから、お餅を置いた後は絶対に後ろを見てはいけない。
・お餅は、誰か(別の家の人)に拾って貰わなければ厄は払えない。

現代では確実に拾って貰えるように、厄落としをする人(の家)は、あらかじめ落とす場所の近くに住む人に拾うのをお願いすることになっているみたい。

前置きが長くなったけど、私は女なので数えで19、18歳で高校生のときに厄落としをやった。
うちは地区内でもかなり奥まった山際に家があって、最初の四つ辻まで徒歩8~10分くらいかかる。
しかも神社やお寺を通り越して、更に坂を下った先。その四つ辻までの道のりは勿論一車線の田舎道、神社やお寺があって民家もない寂しいとこだけど、舗装はされてるし通学路として小学生のときから毎日通ってる道。
帰りがもっと遅くなることもあったから、夕方に行くくらい別に怖くはなかった。

親に言われるままの厄落としだし、面倒だなって思った。
確かその年の節分は日曜で、厄落としもあるし予定を入れずに家にいて、母に「暗くなる前に行ってきなさい」とせっつかれて家を出た。


204 :本当にあった怖い名無し :2011/11/18(金) 02:49:08.17 ID:B4plYNceO
2月だし、日の入り早いから時間的に夕方でも薄闇くらいになりかけてた。

行きは普通で、何考えてたとかは覚えてない。
でも、四つ辻に着いてお餅を置いて、背を向けた瞬間から後ろで太鼓の音がし出した。
でんでんでんでんでん……って、結構速いペースで一定に、連続して叩いてるような音。あと、雷?のような、ごろごろいう音も一緒に聞こえた。

文字にすると、ただそれだけなんだけど、それらは、今までに聞いたことがないくらいに不気味で怖い音だった。
確実に何かが、後ろから来ている、そう気配で感じた。誰かが後ろを歩いてるとかそういう感覚じゃなく、圧迫感みたいなもの。
鳥肌がたって、怖くて怖くて、それでもなぜか「走っちゃいけない」気がして、涙目で歩いた。母親からきつく「後ろを見ちゃダメ」と言われてたから、必死で前だけを見た。

その音を聞いていたのは、後から思えばたったの数分だったけど、家までの距離がもの凄く長く感じた。
坂を上りかけたくらいのとき、後ろから車が来て、私を通り越して止まった。父親の車だった。

後から聞いたら父は単に仕事(自営なんで日曜もある)を終え買い物をして帰ってきたところで、私を見つけたから止まっただけだそうだ。
母にまかせっきりで、私の厄落としのことは忘れていたらしい…

でもそのとき、私は父が心配して迎えに来てくれたんだと思って、安心して一気に涙が出た。
慌てて後部座席に乗ってから、車のバックミラーもダメなんじゃ!?と気づいて慌てて目を瞑った。父は何か話しかけてきたけど、覚えてないしよく聞こえなかった気がする。
そのときも音がまだ聞こえていたので私はずっと黙ったままでいた。車で走っているのに、歩いていたときと同じように、後ろから音が追いかけてくるような感じだった。
結局、音は家に着いて玄関をくぐるまでずっと聞こえてた。


205 :本当にあった怖い名無し :2011/11/18(金) 02:59:55.82 ID:B4plYNceO
家で待っていた母親は、親の前で泣いたりしない私が声もなく涙を流しているのを見てびっくりしていた。
変な太鼓の音が聞こえたこと、凄く怖かったことを伝えた。
嘘だと笑われるかと思ったけど、私がマジ泣きしていたこともあって母は信じてくれた。

でも、母や、私の6歳上の姉(当時もう家を出てた)も、同じ厄落としをしたが太鼓の音なんて聞こえず普通に終わったらしい。
母が信じてくれたのは嬉しかったけど、「地獄の音が聞こえちゃったのかもね」とか言うから、その日の夜は怖くて仕方がなかった。

でも本厄であるその年は何も起こらなかったし、結局あの音が何だったのかはわからない。ちゃんと厄落とししたから大丈夫だったのかもしれないけど。

私は今27歳で実家を出て一人暮らしだけど、32歳の次の厄年まで結婚せず本籍が実家のままだと、また同じあの厄落としをしなければならない。
結婚して籍を移せば、相手側の土地の厄落としができるんです。
当時は、32にもなれば結婚してるだろうし大丈夫、と思ってたけど…もう27、焦ってきた。
また同じ音がするかはわからないけど、本当に怖くて二度と聞きたくない音なんです。ただの太鼓の音なのに。体の内側から恐怖がわき出るほど、不気味な音なんです。

本当にあれは何だったのかわからない。私は厄落としに関して七五三みたいな、ただの儀式って意識だったから、思い込みで幻聴が聞こえたとも考えにくいし。
自分では今までで一番不思議で怖い体験だった。


長くなってしまいましたが終わります。

91: 本当にあった怖い名無し:2011/11/18(金) 02:55:10.45 ID:EvykPj7Ri

流れ切って申し訳ないですが、投下しちゃいます。
もうここ数年はめっきりなくなったんだけど当時、俺の家って毎日がお化け屋敷状態って時があった。

大抵は家の風景に溶け込んでて一瞬見ただけなら全然違和感を感じないの。
後から思い返してあれっ?って思う事が多かったかな。

元々家の周りは竹やぶでさ、今住んでる家が建った直後も
周りに他の家なんて建ってなくて木とか竹が鬱蒼としていた。
ちょうど家を建てた場所が狸の巣があったとかで、そんな場所を潰してまったのも関係あるのかな?
何気なく二階のベランダから外を見下ろすと少し大きい狸が家をじっと見てた時が何回かあった。

結構色んな物を見たんだけど全部話すときりがないので印象的な出来事を書かせてもらいました。
よく遭遇するのが、家族の姿をしてるけど全く違う者の接触。


92: 本当にあった怖い名無し:2011/11/18(金) 02:59:36.31 ID:EvykPj7Ri
風呂に入っていると風呂のドア越しに母親が話しかけてきた。
風呂のドアは曇りガラスになっていてなんとなく母親がよく着ていた薄い桃色の部屋着を着た影がみえた。

声も勿論母親なんだけど何を言ってるか聞き取り難かった。
身体中泡だらけだったし、お風呂から出てからにしてくれとドア越しに言った。
そうすると母親の影はすーっと去った。

風呂から上がり二階の和室でテレビを見ていた母親に要件をきくとキョトンとされた。
先ほどの経緯を説明しなんの話だったのか聞くと、
ずっとテレビ見てたし下には行ってないとのことだ。

曇りガラス越しに見た影は母親そのものだったし声も母親の声にきこえた。
ちなみに母親は家族で1番背が高く170㎝弱程あるのでおそらく他の家族と見間違えたということもないはず。
他の家族にも確認したが、俺が入浴中に話しかけた人はいなかったそうだ。


93: 本当にあった怖い名無し:2011/11/18(金) 03:03:57.85 ID:EvykPj7Ri
また別の日に、当時離婚してうちに居候していた従姉妹からきいた話。
従姉妹が風呂に入ろうと二階の居候部屋から一階にある風呂場に行く時、
同じく一階にある台所を横切ろうとしたら真っ暗な部屋に
大きな食事用のテーブルの上で俺が正座をして座っていたそうだ。

従姉妹に対して後ろ向きに座っていた為、顔は分からなかったそうだ。
そのまま真っ暗な闇を見つめながら従姉妹に対して「うちって四人家族だよな?」っと問うそうだ。
従姉妹はその時はそうだと答えた。
そうしたら「そうか、、、」っとぶつぶつと1人でに呟いていたそうだ。

特に従姉妹は怖かったとかそんな印象もなかったそうだが
部屋に下着を忘れていたのを思い出し、再び二階へ上がった。
そうしたら俺が二階の部屋でゲームをしてるもんだから、
あれ?あんた今下にいたでしょ?っと言われた。

もちろんその話を聞いてすぐ一階に降りたが何もなかった。
ちなみに二階へ行く階段は台所を覗いた従姉妹の
すぐ後ろにあるので従姉妹を抜かして上に行くことは不可。
というか俺はそんな事してない。

直接声を聞いたのはこれくらいかな、
あとは下で父親が煙草吸ってるのに二階の和室で障子の張替えをしてる父親の後姿が出たり、
誰もいない二階で足音がぐるぐる回ってたりとか。
全く知らない女の人が階段の曲がり角で顔だけ覗かして俺と母親の話をうんうんと相槌しながら聞いてたり、
風呂場のドアに白装束が十字に貼り付いててしかも黒い長髪がでろーんと垂れてたりとかもあった。

本当は金縛りあったことを書きたかったんだけど、
ここまででちょっと長くなったので一旦ここで止めときます。
たいした話じゃなくて失礼しました!


96: 本当にあった怖い名無し:2011/11/18(金) 04:26:33.21 ID:jzK9evDM0
»91
淡々と怖いな ドッペルゲンガー的なのも怖いけど
全く知らない女の人が階段の曲がり角で顔だけ覗かして
俺と母親の話をうんうんと相槌しながら聞いてた
とか特にめっちゃ怖いよ!!俺さんと母親さんは二人ともその女を見たの?

しかしタヌキカワイソス

105: 本当にあった怖い名無し:2011/11/18(金) 15:21:29.60 ID:HzHjHzHa0
»96
その見知らぬ女の人を見たのは俺だけです。
家の廊下でほんの少し立ち話を母親としてた時なんですが
母親の後ろにある階段から全く見覚えのない女性が顔だけ出して、
物珍しそうな顔でうんうんと自分らの話に相槌をうってました。

見た時の印象に全く恐怖感などなく風景の一部のように認識してました。
そんなもんで、気にもとめず母親と会話していました。
はっきり見たのですが顔は覚えてなく、
目は大きく短髪、女性であり幼くはない印象はありました。

ちょうど家を建てるんで木を切り倒していると狸が数匹逃げて行ったとの事でした。
狸の仕業とかそんな事は思ってはいませんが、
そういう獣が住めるような場所という事で何か不思議な物がいたんでしょうかね。